クリストファー・ノーラン監督によるSF・サスペンス映画『インセプション』のパンフレットの紹介とレビューです。
パンフレットの中身を知りたい方、買おうか迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
総合評価
レビュー
インタビュー・メイキング・コラムのすべて、項目は多いけどボリュームは中程度といったところ。
パンフレットならではの情報もありますが、ノーランファンの方だけでなく、『インセプション』のことを広く浅く知りたい方に最もおすすめです。
この映画でノーラン監督を好きになった方は、尾崎一男さんの以下のコラムが入門編としてぴったりです!
- クリストファー・ノーランの監督術
- ノーランのすべて、教えてあげるよA to Z
キャストインタビュー【評価★4.0】
レオナルド・ディカプリオ
撮影中、「この映画は何についてなんだ?」と何度も自問自答したよ。クリスの頭の中ではすべて合点がいってるんだけど、それを追いかけるのは役者にとってはチャレンジなことも少なくなかった。
- クリストファー・ノーラン監督とのタッグ
- コブのキャラクター
- 役作りについて
渡辺謙
彼から出演依頼があった時、僕をイメージして作ってくれたキャラクターだと言われて、すごくありがたいし、光栄だと思いました。
- サイト―のキャラクター
- 自身をイメージして作られた役柄
- 『インセプション』の魅力
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
夢の中の無重力シーンをはじめ、アクション撮影の多くが本作のために開発された革新的なテクニックだったから、僕にアクション撮影をやらせてくれたクリスやスタッフには感謝している。
- 夢に対する興味
- アクション撮影の体験
エレン・ペイジ
私が演じたアリアドネは、コブにスカウトされる新人だから、ある意味で観客が気持ちを最も寄せやすい役どころじゃないかしら?
- アリアドネのキャラクター
- 夢や睡眠に対する興味
キリアン・マーフィー
最初に彼から脚本を読ませてもらった時、ものすごく複雑だけど驚異的な映画になると確信できた。複雑すぎて、何度も脚本を読み直す必要があったくらいだよ(笑)。
- ノーラン監督と3度目のタッグ
- 『インセプション』の魅力
- フィッシャーのキャラクター
スタッフインタビュー【評価★4.0】
クリストファー・ノーラン監督
長い間構想を練ってきたという意味で、『インセプション』は僕にとって非常に私的な作品。製作予算は『ダークナイト』ほどではないものの、これもまたスケールの大きい映画だ。
- 『インセプション』のインスピレーション
- 本作の実現までに時間がかかった理由
- レオナルド・ディカプリオとの仕事
- 渡辺謙との2度目の仕事について
- 『バットマン』シリーズの成功がプレッシャーになった?
エマ・トーマス(製作)
クリスと私はずっと前からレオナルド・ディカプリオと仕事をしたいと思っていて、実は新作を立ち上げるたびに彼にオファーをしていたんです。
- 『インセプション』製作開始のきっかけ
- 念願だった、ディカプリオとのタッグ
- 渡辺謙との再タッグ
ガイ・ヘンドリックス・ディアス(美術)
これまでテリー・ギリアム監督やスティーヴン・スピルバーグ監督といった偉大な監督のもとで仕事をさせていただきましたが、クリスも間違いなく巨匠といえる存在です。
- クリストファー・ノーラン監督について
- 『インセプション』の美術面における挑戦
- ロケを重視する撮影
クリス・コーボールド(特殊効果スーパーバイザー)
『インセプション』では長さ30メートル、直径9メートルの巨大な回転セットを作りました。カメラとセットが同時に動くので、一見、何も変化がありません。でも、グラスに入った水だけが傾いている、という感じで。
- 特殊効果スーパーバイザーとは?
- 『インセプション』の巨大な回転セット
- ノーラン監督の才能
ポール・フランクリン(視覚効果スーパーバイザー)
物語の大半はファンタジーの世界が舞台となるが、リアリティを重視した作りになっている。これはクリス独自のスタイルで、虚構の世界を作る際も、常に現実を下敷きにしている。
- ノーラン監督と3度目のタッグ
- 『インセプション』の世界観
- 極力実写で撮影する監督のこだわりについて
トム・ストラザース(スタント・コーディネーター)
『インセプション』における僕のこだわりは、レオをはじめとするメインキャストを、必ずアクションに絡めたことだ。すぐにスタントマンに切り替わってしまったら、緊張感の欠けた場面になってしまうからね。
- 『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』に続くタッグ
- ノーラン監督の早撮りについて
- 無重力状態でのアクションシーン
- アクションをすべて自分でこなしたジョゼフ・ゴードン=レヴィット
メイキング【評価★4.0】
ハンスには映像からインスピレーションを受けてほしいと思う反面、彼が脚本のアイデアを解釈するうえで、どう想像力をふくらませたのかにも興味がある。(クリストファー・ノーラン監督)
- 夢に隠されたアイデア
- 集結した最高のキャストたち
- ドリーム・チームを結成せよ
- 6か国をめぐるロケーション
- 映画を左右するポスト・プロダクション
コラム【評価★4.0】
残酷シーンの派手な演出を好まないノーランだが、『ダークナイト』でのジョーカーはそのかぎりではなかった。突き立てた鉛筆に構成員の頭を叩き付けたりと、その描写は純粋悪の怪物の残虐さ、そして凶暴性を存分に表している。(尾崎一男)
- 特集「クリストファー・ノーラン」(尾崎一男)
- クリストファー・ノーランの監督術(尾崎一男)
- ノーランのすべて、教えてあげるよA to Z(尾崎一男)
- 設計士クリストファー・ノーランが生み出した夢(小西未来)
おすすめしたい人
- クリストファー・ノーラン監督が好きな人
- 『インセプション』の舞台裏を知りたい人
- スタッフ視点の『インセプション』を知りたい人